ジェルネイル=爪を削ると思っている方が多いですが、今は爪を削らずにジェルネイルができるノンサンディングベースがあり、セルフジェルネイルにはこちらがおすすめ。サンディングについての基礎知識とノンサンディングベースがおすすめの理由を解説します。
そもそもサンディングって何?なぜ必要なの?
マニキュアとジェルネイルの大きな違いの一つとして、サンディングの有無を挙がられるかたもいるかと思います。なぜジェルネイルにはサンディングが必要なのか?その理由はジェルネイルが爪に密着する仕組みによります。
多くのジェルネイルは地爪の表面を軽く削ることで、爪の表面に凹凸を作成し、その凹み部分にベースジェルを噛ませることで密着します。 サンディングするタイプのジェルは比較的持ちが良いものが多いですが、その一方で爪の全体を適度にサンディングしないとすぐに剥がれてしまいます。
逆にサンディングで爪を削りすぎるとすぐにペラペラで薄い爪になってしまいますので、サンディングは思っているよりも技術が必要です。
ノンサンディングジェルとは?
ノンサンディングジェルとはその名の通り、サンディングが不要なタイプのジェルネイルのことです。
ノンサンディングジェルが増えてきているとはいえ、今でもジェルネイルの主流はサンディングが必要なタイプ。特にサンディングが必要と表記されていなくてもノンサンディングジェルと説明がないジェルは基本的にサンディングが必要なジェルだと判断していいでしょう。
ノンサンディングのジェルの密着方式は、サンディングで削る変わりに強酸性で爪を溶かして凹凸を作り密着させるという説明をよく見かけますが、これは間違いです。そもそも酸性=爪が溶けるというものでもありません。例えば、レモン果汁のpHは1〜2の強酸性ですが、レモン果汁が爪について溶けたことがある人はいないと思います。
ノンサンディングベースが爪に密着する仕組みはメーカーによって違いがありますが、おすすめなのは分子同士がつながる力を利用した最新の密着方式をとったもの。『ファンデルワールス力』といわれるもので、爪の水分に含まれる水素の電子とジェルの成分の電子が磁石のように引き合う力を利用しジェルを密着させていますので密着力がありながら、爪を傷つけたり溶かしたりしない処方なので爪に優しいベースジェルだと言えます。
ノンサンディングがおすすめの理由は?
①オンだけでなくオフも自爪を削らなくて良いジェルネイルを塗る前に爪をサンディングしなくても良いのは前述の通りですが、ジェルネイルで意外と見落としがちなのがオフする際に爪を削るという危険性。 サンディングした場合は傷つけた爪の中にジェルが入り込んで密着するので、中に入り混んだジェルがオフの際にアセトンでジェルを溶にくくなりがちです。
その場合、中に入り込んだジェルを溶かすためにはジェルを削るだけでなく、自爪も削った上でアセトンに浸すことになってしまい、オンだけでなくオフでも爪を削ってしまうことになる危険性があります。
一方、ノンサンディングジェルの場合は爪の表面で爪に密着しているので、自爪を削ることなくジェルを削るだけでアセトンに反応しやすいので、オフでも爪を削るリスクを軽減することができます。
②時短で簡単にオフできるジェルが爪の中に入り込まないことは爪を削るリスクが減るだけでなく、爪の表面のジェルを溶かすだけでOKなので、サンディングした場合、爪の中まで入り込んだジェルを溶かす場合とくらべてアセトンに浸す時間が短く、オフの時短にも繋がります。
また、アセトンは脱脂効果があり、爪の水分も奪ってしまいます。そのため、長時間爪をアセトンに浸すことは爪の乾燥を招き、爪を痛めてしまいます。時短でオフできるのは爪へ優しさの面でも嬉しいポイントと言えます。
③施術時間もコストも節約できるサンディングは技術的に難しいこともあり、想像しているよりも意外と時間がかかります。単純にその時間が必要ないことで、セルフジェルネイルにかかる時間が大きく短縮することができます。
また、サンディングに必要なバッファー(やすり)を購入する必要がありませんので、その分コストの節約にもなります。